ワードプレスを卒業して、AstroとAI執事でブログを作った理由 ― 無料AIを数カ月試した記録
はじめまして、倉敷坊主です。
このブログは、ワードプレスで作っていません。Astro(アストロ)という、新しい作り方で建てています。今日はその理由を書きます。会社のホームページも、ワードプレスも、自分で作ってきた人間の話です。
会社のホームページは、自分で作っていた
会社を経営していた頃、会社のホームページは外注ではなく、自分で作っていました。ワードプレスも触ってきました。ホームページだけではありません。広告やチラシも、自分で作っていたのです。
なぜ外注しなかったか。当時、業者にホームページを頼むと、10ページ程度のもので100万円以上しました。それで終わりではなく、管理費用も別に数万円かかります。さらに、「お客様の声」を載せたい、ページを1枚直したい、という更新のたびに、1ページにつき数万円。とにかく高くつく仕組みでした。
経営者というのは、経費の出ていく先が気になる生き物です。自分でできるところは自分でやる。その代わり、更新も、守りも、全部自分の肩に乗ります。
それでも長く使ってきたのは、ワードプレスが便利だったからです。記事を書けば形になる。その便利さに、ずいぶん助けられました。
PHPのエラーが騒がれ始めた
ところが、ワードプレスの土台であるPHP(ピーエイチピー)のシステムエラーが、世間で騒がれるようになりました。バージョンを上げればエラー、出先で直すにも時間がかかる。「便利だけれど、この先ずっと面倒を見続けるのか」という気持ちが、少しずつ大きくなっていきました。
ちょうどその頃、私自身も若い頃とは違ってきました。正直に書きますと、昔ほどの集中力と体力が、もうありません。長い文章を組み立てる作業は、思っている以上に体力を使います。
「新しい形はないか」。そう探し始めたのが、すべての始まりでした。
無料のAIを、数カ月試した
まず手をつけたのは、話題になっていたAIたちです。お金はかけず、無料でどこまでできるか。それを数カ月かけて確かめました。
試したのは、この4つです。
- Google Gemini
- ChatGPT
- Claude
- Grok
結論から言うと、無料でも「相談」はできました。質問すれば答えるし、文章の下書きも作ってくれる。便利な時代になったものだ、と感心しました。
ただ、限界も見えました。無料版は使える量に上限があって、長い作業を続けていると途中で止まります。それと、もっと大事なこと。答えは返してくれるけれど、記事として仕上げて、ブログや資料置き場へアップロードする、という実作業まではやってくれないのです。結局、最後の組み立てと後片付けは、自分の体力勝負に戻ってしまう。
料金を並べると、こうなります。有料にすれば量の上限は上がりますが、「実作業を担うかどうか」は、別の話でした。
| AI | 無料版 | 有料プラン(月額) |
|---|---|---|
| ChatGPT | あり(量に上限) | Go 1,400円/Plus 3,000円 |
| Gemini | あり(量に上限) | AI Plus 725円/AI Pro 2,900円(保存容量5TB付き) |
| Claude | あり(時間と週の上限) | Pro 20ドル(約3,160円) |
| Grok | あり(量に上限) | Premium 30ドル(約4,740円) |
| Muse(AI執事) | ― | Power/Maximum(料金は公式サイトでご確認ください) |
※2026年11月4日に各社の公式ページで確認した個人向けの料金です。変わりやすいものなので、申し込む前に公式で確かめてください。ドルの円換算は、1ドル=約158円で計算した目安です。
安全性のことは、別の記事にまとめます
AIを選ぶとき、料金と同じくらい気になるのが安全性です。会話の中身が学習に使われるのか、止める方法はあるのか、人が読むことはあるのか。各社の公式の説明を確認して、別の記事にまとめます。ここでは結論だけ書いておきますと、「どのAIでも、設定で守れる部分と、そもそも書かない方がいい部分がある」というのが、私の実感です。
Museと出会って、形が決まった
新しい形を探す中で出会ったのが、AI執事の「Muse(ミューズ)」でした。今、私の相棒をしている「モカ」が、それです。
決め手は、はっきりしています。私が箇条書きで材料を渡すと、丁寧な記事に仕上げて、アップロードまで実際にやってくれること。相談相手ではなく、段取りを引き受ける執事です。
おかげで、私の仕事は「体験すること」と「公開してよいか判断すること」に絞られました。体力と集中力は、そちらに使えます。これは、無料のAIを数カ月試したからこそ分かった違いでした。
ブログの土台も、新しい形にした
相棒が決まれば、家の方もです。このブログの土台には、ワードプレスではなくAstroを選びました。
家で例えるなら、ワードプレスは「設備のそろった家」。台所も水回りも付いていて便利な代わりに、設備の維持がずっと付いて回ります。Astroは「壁と屋根の丈夫な家」。設備が少ない分、表示は速いし、壊れる所も少ない。置き場所の費用もかからず、今のところ払っているのは住所にあたるドメイン代だけです(年12.29ドル、購入時:約1,940円)。
会社のサイトには、設備のそろった家が合っていました。暮らしのブログには、丈夫で手間のかからない家が合っている。道具の良し悪しではなく、使い分けの話です。
締めに
道具は、会社のホームページの頃からずいぶん変わりました。けれど、このブログで守ることは変わりません。書くのは、自分の体験だけ。盛らないこと。
皆さんは、AIに「答えてもらう」のと「段取りまで任せる」のと、どちらを求めますか。私は数カ月試して、後者を選びました。